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マッチング拠出をしても年金は減らない|減るのは選択制DC

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ひろさん
ひろさん
  • マッチング拠出ってやったほうがいいの?
  • マッチング拠出が原因で将来もらえる年金が減るって本当?
ぽんしば
ぽんしば
今回はこんな疑問を解決する記事を書きました。マッチング拠出のメリットやデメリットも解説していくよ

結論を申し上げますと、マッチング拠出をしても将来もらえる年金の額は減りません。

マッチング拠出をやろうか迷ってる人に読んでいただきたい記事になっております。

私の会社でも企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入してまして、個人的にマッチング拠出もしております。

年金が減るという噂の真相も解説していきます。

この記事で分かること

マッチング拠出ってどんな制度?
マッチング拠出で年金が減るという噂の真相は?
マッチング拠出のメリットとデメリットとは

マッチング拠出とはこんな制度

お金が増えていく様子

マッチング拠出とは

企業型確定拠出年金(企業型DC)とは会社が毎月掛金を拠出し、従業員が自ら資産を運用する年金制度のことを言います。

この企業が毎月拠出する掛金に、従業員自身が「加入者掛金」として上乗せするかたちで拠出するのが「マッチング拠出」です。

拠出とは、年金や保険の加入者が運営者に対して、掛金を払い込むことです。

マッチング拠出ができる人

マッチング拠出制度を採用している会社の加入者が対象になります。

マッチング拠出の支払い方

加入者掛金は給与から控除されます。企業型確定拠出年金(企業型DC)の担当者などに問い合わせて給料引きしてもらいましょう。

マッチング拠出の従業員のメリット

マッチング拠出をするメリットは以下の3つです。

  • 加入者掛金全額が所得控除の対象になる。
  • 運用益が非課税になる。
  • 受取の時は各種控除が適用されて節税できる。

ひとつずつ説明していきます。

メリット①加入者掛金全額が所得控除の対象になる

加入者掛金は所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象となり、課税所得を計算する際に給与収入より控除され、所得税・住民税が軽減されます。

メリット②運用益が非課税になる

運用益をそのまま再運用に回せるので、複利効果が期待できます。

メリット③受取の時は各種控除が適用されて節税できる

一括(一時金)受取は、退職所得控除の対象になります。また、分割(年金)受取は、公的年金等控除の対象となります。

マッチング拠出の従業員のデメリット

マッチング拠出にもデメリットはあります。

  • 60歳まで掛金を引き出せない。
  • 拠出できる金額に上限がある。
  • 金額の変更は1年に1回しかできない。

ひとつずつ説明していきます。

デメリット①60歳まで掛金を引き出せない

デメリットのひとつとして、60歳までが現金化できない点です。そのため加入者掛金は無理のない範囲で設定したほうがいいです。

デメリット②拠出できる金額に上限がある

加入者掛金は、事業主掛金を超えない範囲かつ、事業主掛金との合計額が拠出限度額の範囲内で設定が可能です。(1,000円以上から申込み可能)

拠出限度額は、企業で他の企業年金等に加入されていない場合は、月額55,000円、他の企業年金等に加入されている場合は、月額27,500円になります。(企業年金等とは、厚生年金基金、確定給付企業年金および石炭鉱業年金基金のことを指します)

デメリット③金額の変更は1年に1回しかできない

加入者掛金の変更申込みは、年1回可能です。加入者掛金の停止・再開申込みはいつでも可能です。休職等で事業主掛金が休止中の場合は、加入者掛金も停止されます。

マッチング拠出をしても将来もらえる年金は減らない

老人の人形

ここまでマッチング拠出のメリットやデメリットについて書いてきましたが、マッチング拠出の気になる点で、将来もらえる年金が減るかどうかについてお話すると、冒頭でも述べた通り、将来もらえる年金額は減りません。

そもそもマッチング拠出とは、加入者掛金の全額が所得控除の対象になるだけでして、給料は下がらないのです。マッチング拠出をすることで給料が下がると勘違いされてる方が、社会保険料の基準となる標準報酬月額が下がるため、支払う社会保険料も少なくなり、結果として将来もらえる年金の額も減ると思ってしまうのでしょう。

年金が減る可能性があるのは選択制DC

お金がなくなった男性

企業型確定拠出年金の中に、標準報酬月額(社会保険料の等級)が下がってしまう制度があります。それは「選択制DC」というものです。マッチング拠出と似ている部分はありますが、全く別のしくみです。

マッチング拠出と選択制DCの違い

従業員自身が上乗せして掛金を拠出するのがマッチング拠出でしたね。

「選択制DC」とは、従業員が自身の給与や退職金などの一部を掛金として拠出するか、これまで通り給与や退職金として受け取るか、自らの意志で選択することができる制度です。

「拠出する」を選択した場合、拠出額の分だけ給与が減ることになり、標準報酬月額(社会保険料の等級)が下がることになるので将来の年金額の減少につながります。(マッチング拠出は標準報酬月額は変わりません。)

また社会保険料の等級が下がることは、障害年金や傷病手当金などの減額にもつながるため、慎重に選択しましょう。

まとめ

  • マッチング拠出をしても標準報酬月額(社会保険料の等級)は変わらず年金も減らない。
  • マッチング拠出をすることで、加入者掛金の全額が所得控除の対象になる。
  • 年金が減る可能性があるのは「選択制DC」

 

マッチング拠出やろうか迷ってる方の参考になれば幸いです。

関連記事:マッチング拠出かiDeCoどっちを選ぶべき?企業型DC加入者の選択方法