株価が低い時に一括で購入したほうが、利益が大きくなるんじゃない?
こんな疑問にお答えします。
つみたてNISAは性質上一括購入することはできません。
まず、つみたてNISAって何?って人は、資産形成が簡単にできるつみたてNISAとはをご覧になってください。
たとえば毎月100円の積立設定にして、ひと月分だけボーナス設定で398,800円分を購入することができます。この方法ならぴったり40万に収まります。
つみたてNISAを一括購入する方法
つみたてNISAを一括購入するメリット
つみたてNISAを一括購入するデメリット
それでは、行ってみましょう!
つみたてNISAのボーナス月設定を利用すれば約40万一括購入可能です
つみたてNISAは基本的に、毎月、毎週、毎日などで設定する積立投資です。
つみたてNISAは性質上一括購入することはできません。
でも、中には株価が下落してる時期に一括で購入したいと考える人は多いと思います。
ここで補足です。
つみたてNISAは年間の非課税投資枠が40万と決まっています。その年に30万円分を購入したら、残りの投資枠10万円分は翌年に繰り越しすることができません。
そういう性質上、40万円×20年分=800万円分を一括購入することはできません。
あくまで、その年の投資枠40万の範囲内での一括購入と考えてもらえればと思います。
つみたてNISAを40万一括購入するメリット
つみたてNISAを一括購入するメリットは、株価が下落している時にうまく一括購入できれば、利益が大きくなります。
直近では、コロナショックの時(2020年3月)につみたてNISAの一括購入をしていれば、もっと利益が増えていただろうなと反省しております。
コロナショックのような世界的な株価の暴落が起これば、つみたてNISAの現在の積立設定をいったん解除し、その下落している月にボーナス月設定をして購入することができます。
つみたてNISAを40万一括購入するデメリット
しかし、デメリットもあります。
株価の底で買うのは難しい
リーマンショックやコロナショックのような世界的な株価暴落は頻繁に来ないのが現実です。
多少の株価下落はやってきますが、それが底なのかは後にならないと分かりませんよね。
もし3月に株価の大幅な下落があり、その時に一括購入したとしても、4月、5月にさらに株価が下落することも十分あり得ます。大きく元本割れしてしまいます。
株価が右肩上がりの年もある
その年によったら、相場がずっと右肩上がりの年もあるわけです。
相場が悪くなるのを待っているが、12月になっても下がらないとなるとその年は非課税枠を使う前に終わってしまいます。
一括購入は損益の変動が大きい
一括購入するということは、その分損益の幅が大きくなります。
もし大きく含み損をかかえた場合、精神的に耐えられる人なら良いのですが、投資初心者にはけっこう辛いものがあります。
クレジットカード決済のポイントを貯めれない
ボーナス月設定でまとまった金額を購入する場合、決済方法は現金のみになるため、クレジットカード決済でのポイントを貯めることはできません。
こう見ると、デメリットのほうが多いように思います。
つみたてNISAを40万一括購入するSBI証券でのやり方
すでにつみたてNISAの積立設定をしている方はこのまま読みすすめてください。
つみたてNISAの積立設定をこれから初めてする方は②から読んで下さい。
①つみたてNISAの現在の積立設定を解除する
つみたてNISAのボーナス月設定をするには、まず現在の積立設定を解除しなければいけません。
SBI証券のサイトでログインし、トップページのつみたてNISAをクリックします。
つみたてNISA積立設定をクリックします。
積立設定を解除するファンドの一番右の「削除」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
取引パスワードを入力して「設定する」をクリックします。
これで積立設定を解除できました。解除したことによって保有の投資信託が売却されることはありませんので安心してください。
次はボーナス月設定の説明に移ります。
これから初めてつみたてNISAの積立設定をする人で、ボーナス月設定をしたい方もここから説明するやり方を参考にしてください。
②つみたてNISAの積立設定をボーナス月設定にする
ここからボーナス月設定をやっていきます。
トップページのつみたてNISAもしくは、投信をクリックして買付するファンドを選びます。
もともとつみたてNISAをされていた方は、先ほど積立設定を解除したファンドを選んでください。
さきほど解除した、SBIーSBI・V・S&P500インデックス・ファンドを選びます。
下記の画像の「つみたてNISA買付」をクリックします。
ボーナス月設定はクレジットカード決済ができないため、決済方法を現金に変えます。
一時的にクレジットカード積立から現金決済へ切り替えることで、ボーナス月設定を利用できます。申込設定日の前営業日までに証券口座の残高があるように入金しておきましょう。
申込設定日、設定金額を入力します。
積立投資の性質上、毎月の積立金額は必ず設定する必要があるみたいです。ここでは最低設定金額である「100円」を入力します。
この申込設定日は、毎月の積立の日です。(ボーナス月の日にちではありません)
ボーナス月の積立設定の欄の「追加」をクリック
下記のようなウィンドウが開くので、ボーナス月の設定金額、申込設定日を入力して「適用する」をクリックします。
ここでは仮の入力のため300,000円で入力させていただきます。
「次へ」をクリック
目論見書などを開いて見たら、「確認画面へ」をクリック
内容を確認して取引パスワードを入力して「設定する」をクリック
以上でボーナス月設定は完了です!
ここでは、説明のため仮の金額を入力していますが、年間40万の投資枠をフルに使う人は、合計40万になるよう自分で金額を調整してください。
通常通り積立設定をしていても、年の途中で大きな金額で購入したいと思う時もあるでしょう。その場合を例に解説すると、
年の途中で株価の暴落があり、まとまった金額分を購入したい場合
普通に毎月33,333円の積立設定にしてたが、途中で株価の暴落があり、4月にまとまった金額を購入したい人の例を出します。
1月 毎月 33,333円(クレジット決済)
2月 毎月 33,333円(クレジット決済)
3月 毎月 33,333円(クレジット決済)
4月 毎月 100円 & ボーナス設定 299,101円(証券口座から引落し)
5月 毎月 100円(証券口座から引落し)
6月 毎月 100円(証券口座から引落し)
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11月 毎月 100円(証券口座から引落し)
12月 毎月 100円(証券口座から引落し)
これで40万ぴったりです。
積立投資の性質上、毎月の積立金額は必ず設定する必要があるみたいです。
ボーナス月を設定した月は、毎月設定の100円も積立されます。
ただ、注意点があります!
このままいったら来年の1月も積立額100円のまま行ってしまいますので、
来年の1月からはクレジット決済で毎月積立額33,333円に設定し直す必要があります。
それなら来年1月からも通常通りクレジット決済で33,333円積立てされます。
その場合、以下のようになります。
1月 毎月 33,333円(クレジット決済)
2月 毎月 33,333円(クレジット決済)
3月 毎月 33,333円(クレジット決済)
4月 毎月 100円 & ボーナス設定 265,868円(証券口座から引落し)
5月 毎月 100円(証券口座から引落し)
6月 毎月 100円(証券口座から引落し)
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11月 毎月 100円(証券口座から引落し)
12月 毎月 33,333円(クレジット決済)
ただ、ボーナス月設定を使う場合はクレジットカード決済ができないので、ポイントは付かないことは注意してください。
つみたてNISA40万一括購入:まとめ
- つみたてNISAは一括購入はできないが、それに近いことはできる。
- 一括購入するメリットは、世界的な株価暴落が来た場合に限り、うまく購入できれば利益を増やせる。
- 一括購入するデメリットは、株価下落があっても、底で買うのは難しい。
- つみたてNISAを10月、11月くらいから始める人も、ボーナス月設定で一括購入すれば非課税枠の40万を使い切ることができる
世界レベルの株価暴落はそんな毎年来ないと思うので、私はつみたてNISAの一括購入はおすすめできません。
でも、私自身が11月につみたてNISAを開始したので、その当時この方法を知っていれば、その年に40万円分購入できたんだなと思いました。