6月1日、2日に実施された放送大学での面接授業「はじめて学ぶ情報処理」に参加してきました。
ブログでは書いてませんでしたが、ぽんしばは放送大学の全科履修生です。
放送大学奈良学習センターとは
まず放送大学とは、通信制の大学です。124単位を取得すると卒業できて、卒業すると学士の学位を取得することができます。
学んでいる方は社会人が多いようです。ぽんしばも情報コースで学んでいて、最短の4年で卒業できるよう毎日勉強に励んでいます。
ちなみに4年で卒業しようが、10年で卒業しようが、学費は1単位6,000円(2024年6月現在)なので支払う合計金額は同じです。
放送大学奈良学習センターは奈良女子大学の敷地内にあります。近鉄奈良駅から北へ10分くらい歩くと奈良女子大学が見えてきます。
奈良女子大学コラボレーションセンターという建物の3Fにあるので、奈良女子大学の敷地内ってことになるのかな?
放送大学の学習センターやサテライトスペースは全国に57箇所あります(2024年6月現在)放送大学自体は千葉県にあります。
奈良学習センターでの面接授業は講師が良い
初めての面接授業でしたが、神回でした。
講師の駒谷昇一(こまやしょういち)先生はとても話が分かりやすくチャーミングな方で、最初に自分の経歴を話してくださったのですが、これがとても興味深い。
ゲームを作ってその資金を学費に当てられていた話や、NTTソフトウェア(株)でのプロジェクトマネージャの経験談など、いろんな経験を話してくださって、とても楽しく授業を受けられました。
この方は関東ではけっこう有名な方です。この方のすごいところは、
テクノロジ系(コンピュータの基礎理論)だけではなく、ストラテジ系(経営戦略)やマネジメント系(サービスマネジメントなど)も教えることができる教授であるということ。
日本の大学の工学部の教授は、コンピュータサイエンス寄りの人が多く、経営戦略やマネージメントの分野は教えられない人が大半なのだそうです。
駒谷先生のように営業経験や、プロジェクトマネージャなど、長い社会人経験を経て教授になる人は珍しいみたいで、日本も早く、こんな方が教授になるのが普通の国になればいいなと思いました。
駒谷先生は現在、国立の奈良女子大学で教授をされていて、ソフトウェア工学、教育工学を教えてらっしゃいます。放送大学の客員教授でもあります。
国立大学の女子大で工学部があるのは、全国でこの奈良女子大学しかありません。駒谷先生は女性を尊重してくださる方で、なおかつユーモラスがあり、そして優しい、まさに女子大工学部の教授に適任だと思います。
奈良女子大学では工学を学習するための機械がないそうで、あの森精機さんの研究施設へ行って、機械をお借りして工学の勉強をされていることが驚きでした。とても微笑ましいですよね。
ハードウェアの説明は、教科書を読んでいるよりずっと分かりやすかったです。
駒谷昇一先生による分かりやすいハードウェアの解説
駒谷先生のハードウェアの説明が分かりやすかったです。
先生の解説を、ぽんしば風に崩して解説してみます。間違ってるかもしれませんが。
主記憶装置(メモリ)が作業机のようなもので、補助記憶装置(ハードディスク)が本棚のようなものと教えてくれました。
情報学に興味がない方は、「はぁ?」ってなると思います。すみません。でも続けます。
コンピュータはいちいちメモリ(机)に資料を持ってこないと仕事ができないんだそうです。ハードディスク(本棚)から書物を持って来てメモリ(机)で広げて仕事をします。
ふむふむ、なるほど。駒谷先生うまく言ったものだ。
でも書物が多すぎるとメモリ(机)がいっぱいになるから、新しい書物を持ってくるには、今机に広がってる書物をいくつかハードディスク(本棚)へしまう必要がある。
この繰り返しが多いと非常に効率が悪く、実際にパソコンのランプが点滅しているのは、この作業が繰り返されていて、コンピュータが忙しい状態。もちろん速度も落ちている。
そんな時、メモリ(机)が広いと、いっぱい書物を置いてもスペースありますよね?いちいちハードディスク(本棚)に戻したりしなくて済む。
なので、メモリ(机)の容量を増やしてやると、本棚にいちいち返しに行かなくても余裕に作業を続けられるので、コンピュータの処理速度が上がるっていう内容でした。
教科書だけではいまいちイメージが出来なかったけど、頭の悪い私にも分かりやすかったです。
駒谷先生のように頭のいい人は、解説も分かりやすい。これは共通していると思います。
講義では電話交換手の話や、ポイントカードの話、8時の揚げ物半額の話など、情報学の知識を日常の話に置き換えて分かりやすく面白く話されていて、とても良かったです。
講義の最後のほうで、先生が最近読まれた本に書いてあったことをみんなに共有してくれたのですが、
「成功と幸せは全く別物」や「ポジティブに考えると幸せになれるのではなくて、ポジティブに考えることが幸せなんだ」という話も良かったです。
面接授業初めてでしたが、行って良かったです。駒谷先生のファンになりました。