先日、飛鳥ハーフマラソンに夫が参加したので、本人の寄稿も載せてお伝えします。まずは結果から。
夫は100分(1時間40分)切りを目指していましたが、あまりの暑さと激坂にやられて撃沈。記録は1時間40分台でゴールしました。
飛鳥ハーフマラソンの記録は1時間40分台
上記の画像は夫のガーミンからのデータです。
1km4分44秒ほどのペースで走ったことになります。ベストが3分11秒のペースなのは下り坂ですね。
その日は最高気温21度でした。3月上旬ではかなり暑い気温です。
夫が最後の坂で歩いてましたので、「走れー!」と激を飛ばしてしまいました。
100分切りはだめでしたが、こんなハードなコースの中でしかも走るには暑い日にそのタイムでゴールしたのは、本当によく頑張った証拠です。えらい!
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夫が当日飲んだアミノサウルスとマグオンは下記の商品です。
飛鳥ハーフマラソンは超難関なコース
コースは世界遺産を目指している明日香村を走るコースです。キトラ古墳からスタートして石舞台などの横を走ります。
夫の体験記(記事の最後にのせてます)から推測して大まかなアップダウンを整理してみましょう。
- スタートは緩やかな下り(夫は1km4:23、2km4:13少し飛ばし気味)
- 3km~10kmは上り下りが交互に来る起伏の激しいコース(夫の10km通過が46分25秒)
- 10kmを超えたあたりから難関の激しい上り坂(夫のラップは6分23秒まで落ちるが、折り返しの下り坂で3分15秒ペースに)
- 下り坂を過ぎて13kmから15kmの折り返しまで上り
- 16km地点でも下りと上りで傾斜がきつい。
- 坂を登りきると長い下り坂が続く
- 進んでいくと途中で右に曲がり細い高松塚古墳に入り、また上り坂
- 高松塚古墳&飛鳥歴史公園を抜けると残り2kmで平坦な道がない
- 最後1km以上はゴールまでずっと上り坂
飛鳥ハーフマラソンの高低差
上記の画像は、当日実際に走ったの夫のガーミンでのデータです。
ネットの情報では、飛鳥ハーフマラソンの高低差は、最低標高88m最高標高277mの高低差189mとなっていまして、ほぼ合っています。
川内優輝選手もうなる激坂が待ち構えています。
夫の体験記にもあるように、全体的に平坦な道があまりなく、アップダウンだらけです。
激坂は石舞台を過ぎてほそかわ橋を越えてからなので10kmすぎからです。
高低差の画像を貼っておきます。
以前に試走に来た時の画像を載せておきますが、この「ほそかわ橋」を過ぎたら、上り坂の始まりです。
激坂の手前らへんを写したのが下の画像です。
ゴールまでの長い上り坂
20kmをすぎたあたりから、ゴールまで1kmほどの長い上り坂がランナーを苦しめます。
トップで帰ってきた川内優輝さんも辛そうでした。
飛鳥ハーフマラソンへのアクセス
会場への最寄り駅は飛鳥駅か壺阪山駅
当日は車で近鉄の「市尾駅」近くまで行き、市尾駅から電車で飛鳥駅まで乗り、飛鳥駅からスタート地点のキトラ古墳までは、20分ほど歩いたら着きました。
大和八木駅方面から来る人のほうがあきらかに多い印象です。
夫は大和八木駅方面から飛鳥駅までの電車が混雑するのを予想して、飛鳥駅からは逆方向(吉野寄り)の市尾駅周辺で駐車場を探してくれました。
アキッパで民家の駐車場が借りれました。1日停めて330円でした。駐車場から市尾駅まで200mくらい。
市尾駅から電車に乗っていると、次の駅の壺阪山駅で降りるランナーが何人かいました。
夫が地図アプリで調べると、飛鳥ハーフマラソンの会場であるキトラ古墳へは、壺阪寺駅が意外と近く、混雑もしないことが分かりました。
飛鳥駅に着くと、反対側の線路に大和八木駅から到着した電車が来ました。
八木方面からの電車は満員電車!
駅の出口は1箇所なので、ホームで立ち往生です。
さっきのランナーが壺阪山駅で降りた理由が分かりました。
飛鳥駅と会場までは臨時の無料のシャトルバスもピストンで運行しています。
飛鳥ハーフマラソンのゲスト
川内優輝さんや、エリック・ワイナイナさん、内藤大助さん、三代澤アナウンサーなど、けっこう有名な方がゲストで招かれています。
スタート前に川内さんがマイクで話してくれます。コンパクトな大会なので観客もばっちり声が聞こえます。
川内さんなガチで本気で走られますが、エリック・ワイナイナさんは当日ゆっくり走られて、辛そうなランナーに肩をポンと叩いて「無理しないでね」と優しく励まされていました。
沿道の応援も地元のおじいちゃんやおばあちゃんが歩道に座った状態で応援されてたり、ローカルな感じで良かったです。
川内さんのプロの走りが至近距離で見られるのも感動ものでした。
飲食ブース・物販ブース
柿の葉寿司山の辺
平宗やひょうたろうの柿の葉寿司は食べたことがありましたが、山の辺(やまのべ)の柿の葉寿司は今回初めて頂きました。
夫が更衣室で着替えて戻ってきてから、山の辺で6個入り1000円の柿の葉寿司をひとつ買いました。
すごく美味しい!塩味が効いてて私好みです。吉野のひょうたろうの柿の葉寿司も美味しいですが、山の辺さんのもなかなかいけますね。
画像は1つ減ってますが、サバ3個と鮭3個です。二人で半分ずつ頂きました。
こちらの柿の葉寿司山の辺では、秋限定で赤く色づいた柿の葉で包んだ柿の葉寿司が頂けます。秋になったら買いに行こうかなと思います。
しゃりは平宗より軟らかい感じがしました。走り終わったあとの柿の葉寿司の塩分がちょうどいいらしいです。
飲食ブースでは他に柿の葉寿司ヤマトさんもありました。
キッチンカーではポカフレールさんのイノシシのミートスパゲッティや、虹畑さんのピタサンド、とんかつ喫茶さんの焼きそばなど、その他たくさんのお店が出典されていました。
帰りは高取町の美味しいうどん屋「にしかわ」
このあとは、高取町の「にしかわ」といううどん屋さんまで徒歩で向かいました。1kmちょっとです。
こんなのどかな道を歩いて行きます。
「にしかわ」は、いつもより混んでまして35分待ちでした。夫は鍋焼きうどん、私は釜揚げを頼みました。
鍋焼きうどん2000円,
釜揚げうどん700円。
関連記事:高くて遅い!でも最高に美味しい!奈良県高取町のうどん屋さん「にしかわ」
飛鳥ハーフマラソンの夫による体験記
以下は夫の体験記を載せてます。
4:30起床
服装:会場で着替えなくても良いように走る服装に着替えて、上着を羽織ります
(ゼッケンをつけ、計測タグは鞄へ)持ち物:水筒(お茶)走りおわった後の着替え、羊羹、マグオン、アミノサウルス
6:00出発
6:45頃市尾駅付近のパーキングへ(橿原神宮→飛鳥駅方面が混むため)
7:20市尾駅→7:25飛鳥駅
飛鳥駅手前の壺阪寺駅で降りるランナーが多かったので、なぜかなと思って、地図アプリをチェックする。飛鳥ハーフマラソンの会場であるキトラ古墳へは、壺阪寺駅が意外と近く、混雑もしないことがわかった。
飛鳥駅で下車すると、反対向きの電車(大和八木方面からの電車)も到着。そっちの電車には多くのランナーが乗ってました。
キトラ古墳へ向かって歩きます。
駅から外へ出るまでが混んでいたので、会場まで実際に歩いたのは20分ほどです。
7:50頃 会場到着そこからは、手荷物を預けたり、ストレッチしたり、トイレ行ったりしているといい時間になったので、嫁さんと別れ、ランナー整列へ向かいます。
8:40頃整列し、のんびりしながらスタートを待ってました。
9:00スタート
「い」ブロックの後ろの、「ろ」ブロックからスタートだったので、比較的前の方から走ることが出来ました。
号砲がなってから20〜30秒後くらいにスタートラインを通過し、最初は下り坂で、呼吸心拍ともに落ち着いていたので、調子に乗って突っ込んでしまいました。
4:30/kmペースで考えていたのですが、1km4:23、2km4:13
少し飛ばし気味で入ります。
3km以降は上り下りが交互に来る起伏の激しいコースに変わります
3〜10km区間はアップダウンがあり4:30/kmペースを維持できず10kmを46:25で通過
そして10kmを超えると一番の難所である激坂です。
11kmのラップが6:23まで落ちてしまいます。周りのランナーの呼吸もかなり上がっていました。できる限り一定のリズムで頂上まで頑張ります。(勾配が上がるにつれてペースは落ちて行きます)
折り返しで下りになった瞬間、3:15/kmペースで一気に駆け降りて行きました。
小出監督の「下り坂は転がるように走れ」というアドバイス通りですね。この激坂の場合は膝に負担がかかることこの上ない気がします。
激坂を下り終わり足の具合を確認
この先も上りがあることを考えるとペースを維持すると最後まで持たないと思い、ペースをギリギリ走り切れるペースにします(4:30〜5:30/kmの間をうろうろ)
激坂を下ると13km地点で上りになります。激坂と飛ばしすぎた後悔がこの時になって味わうことになります。しかし、「ここで2/3終わった。ここで2/3終わった。あと1/3じゃん!」と心の中で持ち堪えます。
そして15km付近の折り返しまでは上りになっており、ペースを出来るだけ下げないように頑張ます。折り返しをすると下りになるので、ここから100分切りのために少しペースを上げます。
そして、16km地点で下り、上りがあるのですが、ここの上りもなかなか傾斜がきつく、ついには歩いてしまいます。
きついところでは、大きな声で声援を送ってくれる方いました。僕も少し立ち止まり他のランナーに向かって大きな声で応援をします。
その行動がおかしかったのか沿道で応援してくれている方に笑われましたが、周りの方が元気になったような気がしたのでよかったです。
僕も気を取り直して走り直します。坂を登り切ると長いくだりが続きます。進んでいくと途中で右に曲がり細い高松塚古墳に入ります。
ここは平坦と思い込んでいたので、なんで上りあるねん!!となり、まだ坂はありますかー!!って沿道の方に聞いてしまいました。あまりにも上りが多くて…聞きたくなってしまいました。ちなみにまだあるとのことでした。
高松塚古墳&飛鳥歴史公園を抜けると残り2km。ペースを上げていこうと意気込むも、平坦な道がない!?平坦な道がないとペース上げられない!どうするか…
登ることに限界を感じ歩くことも頭をよぎりましたが、なんとか粘り切る。今歩けば後悔すると思い、ぎりぎりのペースで粘ります。
粘って粘って粘って、ゴールまで数百メートル。だけどゴールが見えない。
そして登り切る手前ぐらいで嫁さんの応援が。
ここでやりきった!頑張った!となってしまい歩いてしまいました。
怒られてまたすぐ走り始めますが、沿道からはここで歩いてしまうの?という声が漏れそうな感じでした。ずっと登ってきたのを感じ取ってくれたのか分かりませんが、ここまでよく登ってきた。やっぱり歩きたくなるよねという声が聞こえてきました。
嫁さんの激で頑張り、最後のもう一踏ん張りの直線をいつものようにダッシュしました。
ゴールする際に司会の方がマイクで実況をしてくれ、ダッシュを見てか、「まだまだ余裕がありそう」と言われてしまいました。いいえ、もう限界です…
ゴール後はふらふらとなりながらも、完走の記念品やイチゴをもらいました。ゴールした後の脚の状態はフルマラソンをしたくらいの疲労感や膝の痛みでした。
最高気温が21度だったので、走るには暑すぎました。汗をかいたので着替えを済ませ、「山の辺の柿の葉寿司」を買って嫁さんと一緒に頂きました。
ヘロヘロになりながら、うどん屋「にしかわ」へ徒歩で向かいました。
今回は補給食なし
アクエリアスと吸水用のカップを持参
今回飛鳥ハーフマラソンは初めての参加でしたが、夫も辛いけどめっちゃ楽しかったそうで、応援側の私もすごく楽しかったです。
選手とわりと距離が近い応援ができたのと、明日香村ののどかさが良かったです。
来年は夫は走るのだろうか・・
ここまで読んでいただいてありがとうございました。